おすすめ映画の話2 ノスタルジーに浸る「バグダッドカフェ」

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先日観た映画のご紹介です。
今回は、好きな映画のTOP10に入る「バグダッドカフェ」を紹介させていただきます。
もう何年も観ていなかった映画ですが、時間があったので久しぶりにゆっくりと鑑賞することができました。
舞台はアメリカ西部、モハーベ砂漠にたたずむさびれたモーテル「バグダッド・カフェ」。
そこには、忙しない日々に追われる女主人と彼女の家族、モーテルに滞在する個性的な宿泊客の何気ない日常があります。女主人は休む間もなく働き、いつも気が立っています。
そんなある日、その場にふさわしくない体裁のドイツ人女性が現れます。初めは怪訝に思う女主人ですが、どこか物憂げなドイツ人女性の不思議な魅力にどんどん引き込まれていきます。
特別な抑揚があるわけでもないけれど、自分が登場人物の一人としてその場に居るような錯覚を覚えます。じんわりとした温かさが続き何とも言えない心地よさを感じさせてくれる作品です。そして、最後まで理解できないセリフが点在していたり、あえて重要ではないシーンを印象に残るよう作られていたり、何気ない場面に心をぎゅっとつかまれてしまう、そんな不思議な映画なのです。
劇中のバグダットカフェは実際に存在していた建物で、アメリカ中東部のイリノイ州シカゴと、西部のカリフォルニア州サンタモニカを結ぶ全長3,755kmの旧国道を走るルート66モハーベ砂漠にあったそうです。
昔、管理人嫁はバックパックをかかえてサンフランシスコからニューヨークまでを旅したことがあります。
メキシコを経由したので残念ながらルート66を走ることはなかったのですが、憧れのアメリカで10代最後の夏を過ごしたいと横断を決めました。ろくに英語も話せない世間知らずな子供であった私ですが、大陸の広大さに畏怖の念を抱き、震えるほど感動したことを思い出します。その横断の旅に憑りつかれ、それからしばらくは一人で色々な国を訪れることとなります。
久しぶりに観たバグダットカフェは、「おかえり」と優しく声をかけてくれたような気がしました。懐かしさと愛しさを感じ、その心地よいノスタルジックな余韻に浸っています。
忙しい日常から少し離れて、星空荘でゆったりと映画鑑賞はいかがでしょうか。至福の時間をぜひお楽しみください^ ^
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